■ 抄録・要旨
| 埋立地10箇所58地点、不適正処理施設1箇所19地点、及び不法投棄現場1箇所11地点で、場内観測井及びガス抜き管内、あるいは地表1m付近から埋立地ガスを採取し、ガスクロマトグラフ(GC)法と簡易法で分析・比較検討したところ、簡易法による特徴は以下のとおりであった。
(1) H2及びH2Sは、ある程度の把握にとどまり、これらを多量に含む試料で総ガス濃度が100%を超えることがあった。
(2) CO2濃度は、簡易測定により約15%上乗せされた。
(3) CH4濃度は、VOCs等の赤外線吸収をもつ成分を含むと高く見積もられ、総ガス濃度が100%を超えることがあった。
(4) O2濃度は、GC法ではアルゴンも含まれることから、簡易法の方が低い値になった。
上述の特徴を踏まえた上で簡易法を利用すれば、迅速かつ簡易な状況把握が可能になると考えられた。
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